- 冷蔵庫で製氷した氷が少し臭く感じたり、いつもと風味が違うと違和感を感じる方
- 氷が臭くなるのはなぜかお調べの方
- 製氷機って掃除する必要があるの?と疑問をお持ちの方
冷蔵庫の製氷機 掃除 | クエン酸でスッキリ
冷蔵庫の製氷機は、意外と日常で掃除をしたことが無い方が多いのではないでしょうか?
実は製氷機の内部もカビが繁殖しているケースがあるので、知らないうちに氷を介してカビを食べてしまっている可能性があります。
掃除の仕方は製氷機の部品ごとに違いますが、基本的には水洗いで定期的なメンテナンスをしましょう。
水洗いでは汚れが落としにくい内部のパイプなどはクエン酸を使って洗浄できます。
洗浄方法の詳細は当記事をご参考にして下さい。
氷が臭くなる原因は「カビ」
氷が臭くなったり、風味がいつもとおかしく感じる原因として考えられるのは「カビ」です。
冷蔵庫の製氷機は、日頃、掃除しようと気が回らない場所でもあるのではないでしょうか?
製氷機は掃除をしないと、給水タンクやフィルター部分などに「カビ」が発生します。
この「カビ」や「細菌」などが製氷機内で、作られた氷に付着して、私たちの口の中に入り込んでしまう恐れがあります。。。
製氷機の掃除は簡単にできますので、まずは、この記事をご参考にして下さい。
製氷機 | 部品ごとの汚れの原因とは?
製氷機は、給水タンク、製氷皿、氷ボックスの3つの部品で構成されています。
給水タンクに溜まった水は、浄水フィルターを通過し、パイプを通って製氷皿へ移動し、製氷皿の水が氷ったら、氷ボックスに落ちていく流れです。
水が通る、浄水フィルターや、パイプ部分も汚れが発生しますので洗浄が必要です。
給水タンク | 水を溜めるケース
給水タンクや水の通り道の管の部分は、カビが発生する場合もあります。
冬場など製氷機の活用がなく、水の循環が悪いと、より発生しやすくなります。
タンク内の温度が5度程度のため、カビが発生するには十分な温度となります。
製氷皿 | 氷を作るトレー
水を製氷皿に溜めて、凍らせることで製氷します。
製氷皿は、冷蔵庫内で常に0度以下にキープされているため、カビが生えにくいです。
また直接、油などが付着するケースがほとんどありませんので、あまり汚れない部品です。
場合によっては、水アカ汚れが発生し、長期的に放置すると、汚れが固着する例もあるようです。
氷ボックス | 出来上がった氷の保管庫
氷ボックスも氷点下に温度が保たれているため、カビの発生はしにくいです。
しかし古い氷が溜まっていく場所ということや、引き出して使うので、ホコリやゴミが入り込む場合があり、定期的に掃除をしておくとより安心して使用できます。
浄水フィルター
洗浄フィルターは、フィルター部分で水をろ過してくれますので、当然フィルター部分に汚れが溜まります。
上の写真のように、数年間洗浄していないと、赤丸内の部分に汚れが溜まり黒ずんできます。。。
パイプ | 水の通り道
製氷機内の管の部分と、冷蔵庫に付いている管の部分を水が通ります。
運ばれた水は庫内の製氷トレイに流し入れられて固められます。
水が通る管の部分は普段、掃除をしていないので、カビの発生が考えられます。
お手入れと洗浄方法 | 給水タンク
給水タンク部分は取り外せますので、手洗いが可能です。
給水タンクのフタや、浄水フィルターも外し、フタにパッキンゴムがある場合は同じく外します。
フタや部品を外したら、給水タンクの入れ物を水洗いしましょう。
掃除する頻度は、メーカー説明書によると、週1回のペースで推奨されています。
お手入れと洗浄方法 | 製氷皿
製氷皿は取り外しが可能です。
メーカーの説明書に従って、取り外して下さい。
製氷皿を取り外したら、水洗い・手洗いを行いましょう。
製品によっては、自動洗浄機能がついている場合もあります。
お手入れと洗浄方法 | 氷ボックス
製氷した氷をストックしておく、氷ボックスも給水タンクや製氷皿と同様に基本的には、取り外して定期的に水洗いをすることで清潔さを保てます。
しばらく洗浄期間が空いてしまって汚れが気になる方は、取り外した氷ボックスをクエン酸水に浸け置きして、汚れを浮かすという方法もあります。
クエン酸水への浸け置きが完了したら、仕上はアルコールを吹きかけて、キッチンペーパーなどで拭き上げれば完了です。
お手入れと洗浄方法 | 浄水フィルター
洗浄方法
メーカーによると、給水タンクのフタなどから浄水フィルターを外し、やさしく水洗いして下さいとのこと。
掃除する頻度は、給水タンクと同様に、水洗いのペースは週1回推奨。
浄水フィルターを交換する
浄水フィルターには寿命があるため、交換時期を確認し、時期が来たら交換の必要があります。
該当のフィルター製品について品番などは、メーカーの説明書を確認しましょう。
下記は日立さんのホームページに掲載されている、洗浄フィルターのお手入れについての説明です。
3、4年に1回程度を目安に交換してください。
浄水フィルターの中には活性炭が入っているため、外側の不織布が濡れると中の活性炭が透けて見えることがあります。
お手入れをしても黒い汚れや、ヌメリなどが取れない場合は、カビや雑菌が繁殖している可能性があるため、交換することをおすすめします。浄水フィルターが破れた場合は、交換時期の目安に関わらず、すぐにお取替えください。
引用元:日立の家電品 給水タンクや浄水フィルターのお手入れ方法を知りたいです。
メーカーによって異なるかとは思いますが、清潔で安全な氷を家庭で利用するためにも、浄水フィルターの交換はおおむね3~4年に1回程度交換しておくのが良さそうです。
実際にやってみた / 浄水フィルターの交換
我が家で使用している、冷蔵冷凍庫「パナソニック NR-F474TM-W」の浄水フィルターを新品購入して、交換してみました。
使用している冷蔵庫のメーカーや機種によって、対応しているフィルターの品番が異なりますので、冷蔵庫の取扱説明書でご確認下さい。
「パナソニック NR-F474TM-W」のフィルター
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「パナソニック NR-F474TM-W」の取扱説明書には、浄水フィルターは、約3年を目安に交換して下さいと記載がありました。
お手入れと洗浄方法 | 水が通るパイプ部分
クエン酸氷で掃除 | 必要な物
- クエン酸パウダー | 使用する分量 : 大さじ1
- 食紅 | 使用する分量 :専用スプーン1
クエン酸水を準備して、製氷機に入れ、製氷すると、それだけでパイプ内の掃除が可能です。
クエン酸氷で掃除 | 注意点
「クエン酸水」の氷を製氷中は、誤ってご家族の誰かがクエン酸氷を食べないように注意喚起しましょう。
張り紙や、POPを付けておいたり、あらかじめ声掛けをしておけば誤食を防げます。
クエン酸氷を製氷中は、他のご家族の方が謝ってクエン酸氷を食べてしまわないようにアナウンスしましょう。
クエン酸氷で掃除 | 作り方
クエン酸製氷の際に食紅を加えると、掃除中の氷と、通常の氷に切り替わるタイミングが分かるため、誤食などを防止することができます。
食紅はスーパーなどで高くても200円弱程度で購入可能です。
ネットで購入できる食紅
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クエン酸氷で掃除 | 後処理
クエン酸氷を製氷後の後処理についてです。
クエン酸氷を作った後は、いつも通り「水」を入れて製氷します。
これによって管内などに残ったクエン酸を洗います。
クエン酸氷を作った直後に製氷した氷は、活用せずに捨てて、その次に作った氷から食用に用いましょう。
クエン酸氷を製氷後は、1度水道水で製氷を行い、その氷は念のため利用せずに捨てましょう。
クエン酸の代替として「お酢」を使う
クエン酸の代替としてお酢を用いることも可能。
ただし、お酢を使った製氷による洗浄を行う場合は、庫内にお酢の匂いが残る場合がありますので、注意が必要です。
オススメの製氷機 洗浄製品
「氷クリア」
「氷クリア」という製品も販売されており、水300mlに対して「氷クリア」を1包入れて使います。
「氷クリア」には着色料も含まれており、製氷するとピンク色の氷ができます。
さらに製品には誤食防止シールも同梱されています。
クエン酸パウダーや、食紅、注意喚起メモなど、いろいろ用意したり面倒だという方にはありがたい商品ですね。
「Amazon」や「楽天」などでも購入可能です。
「氷キレイ」
水に溶かして使用する粉末タイプの製品です。
クエン酸配合かつ着色されるので、クエン酸や食紅を用意したり混ぜたりする手間が省けます。
「自動製氷機の洗浄剤」
価格的には他の製品と比較して高いですが、クエン酸と梅果汁抽出物のみで作られた安心安全の洗浄剤です。
メーカーごとの製氷機の掃除方法
冷蔵庫メーカー別に製氷機の掃除方法を紹介します。
冷蔵庫本体と同じように、製氷機もメーカーごとに構造や特徴が、それぞれ違う場合があります。
掃除方法も機種によって異なる場合があるため、作業前に取扱説明書を読んで適切な掃除方法や注意事項などを確認しておきましょう。
関連記事:ご自宅にある家電の説明書をすぐに見れるようにする方法
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メーカーの取扱説明書をスマホアプリで保管し、必要なときにすぐに確認できるように管理する方法をまとめています。
本記事では、メーカー50音順で4社分、それぞれの掃除方法を簡単にご紹介します。
- シャープ
- パナソニック
- 日立
- 三菱
※50音順
シャープ
シャープの製氷機の給水タンクは洗剤類は使用せず、水洗いしましょう。
また、給水タンクの中に浄水フィルターがあり、通常3~4年で交換が必要です。
製氷皿は外せないので、製氷皿清掃という自動の清掃機能を作動させます。
製氷室に氷が溜まったときは、ケースを取り外して水洗いしましょう。
参考サイト:シャープ 自動製氷のいろいろな疑問
パナソニック
パナソニックの製氷機は、「給水タンク」「製氷皿」「貯氷ケース」の三部位に分かれています。
それぞれ適切な掃除を行いましょう。
「給水タンク」はフィルター付きの場合は、取り外して、タンクとフィルターの水洗いを行いましょう。
「製氷皿」が取り外せるタイプの場合は、外して定期的に水洗いをします。
「貯氷ケース」も冷蔵庫から外して、中を空にし、水洗いしましょう。
なお本記事で掲載している製氷機の写真はパナソニック製の冷蔵庫です。
参考サイト:知ってますか? 自動製氷機のお手入れ方法| Panasonic Store
日立
日立の製氷機は、「製氷皿の洗浄」と「製氷おそうじ」と2つに分けられます。
製氷皿は、奥にレバーが付いている機種は、半年~1年に1度は取り外して掃除しましょう。
製氷皿が取り外し可能かどうかは、製品によって異なりますので説明書をご確認下さい。
「製氷おそうじ」は、製氷皿や水の通り道を水洗いし、自動的に製氷機の洗浄ができる便利な機能です。
製氷機をしばらく使用しなかった際などには活用して、清潔な状態で製氷できるのがありがたいですね。
参考サイト:自動製氷機のお手入れ方法を知りたいです。|日立の家電品
三菱
三菱の製氷機は、フィルター・ポンプ・パイプなどの部品に分かれています。
給水タンク本体とフィルター掃除頻度は週に1度が目安です。
給水ポンプやパイプなどは、できれば一か月に一度は水洗いするのが良いです。
もしもミネラルウォータや浄水機などの水道水以外を使用して製氷されている場合は、水道水よりもカビが発生しやすいため、週2~3回程度はお手入れ、掃除をしましょう。
参考サイト:自動製氷のお手入れは必要なの? | 三菱電機 よくあるご質問 FAQ
カビを発生させないためのコツ
ミネラルウォーターは使わない方が良い
ミネラルウォーターで製氷する方もいらっしゃるかもしれません。
ミネラルウォーターは水道水に比べて、ミネラル分などの影響で、カビが発生しやすいです。
できる限り、浄水した水道水で製氷することをオススメ致します。
古くなった水は廃棄・交換する
夏場は製氷機がフル稼働し、水タンクの水が完全になくなるまで製氷することが多いかと思います。
しかし冬場などは、タンク内に水が残り、そのまま長い期間、製氷されずに放置されるケースも多いかと思います。
水が古くなるとカビ発生にもつながりやすくなりますので、水が古くなる前にしっかりと交換しましょう。
水道水は塩素が含まれており、殺菌効果があるためカビが生えにくいです。
ただし、時間の経過とともに、塩素濃度が低下し、殺菌効果が弱まるため、掃除を行わないと雑菌やカビが発生しやすくなっていきます。
定期的な掃除をこころがける
水タンクの掃除は週に1回程度がオススメです。
定期的な掃除がカビ発生防止につながります。
まとめ
実は水が通るパイプ部分て、洗わない方、洗うことを知らない方が多いんじゃないでしょうか?
フィルターの交換も行わないと、カビが発生して、清潔な氷が作れませんね。。。
細かいことですが、自分や家族の健康を守るために、必要な知識として参考になれば幸いです。