- ゆで卵の殻が綺麗にむけなくてお困りの方
- 殻がむきやすくゆで卵を調理する方法をお調べの方
- なぜ、ゆで卵は殻がむきにくい場合があるのかを知りたい方
むきやすい ゆで卵を作るには?殻むきしやすい作り方のまとめ
朝ご飯にゆで卵でも食べるか!
あれ??
殻がうまくむけない!
くそ~~~、もっと楽に・きれいにむけたら良いのに!
ゆで卵 きれいにむくことができない原因
卵の殻がむきにくい原因とは、卵の白身が加熱により膨張することで、白身と殻の内側の薄皮にくっついてしまうためです。
膨張の原因物質は、卵の中にある「炭酸ガス」です。
新鮮な卵ほど、殻の内部に「炭酸ガス」を多く含んでいます。
卵を茹でると、殻の内部の炭酸ガスが、外に出ようと白身を圧迫するため、このときに外側に押し出された白身が薄皮と密着してしまい、茹で上がり時に殻が剥きにくくなる現象が生じます。
新鮮な卵ほど、卵白に「炭酸ガス」が含まれています。
この「炭酸ガス」は次第に、殻の表面の気孔から抜けていきます。
「炭酸ガス」は、たまごの鮮度を保つのに有効だそうで、業者が卵を倉庫などで保管するときには、炭酸ガスを満たして品質保持するような方法をとっているケースもあるそうです。
食品加工工場ではどのようにゆで卵の殻むきをしているのか?
工場ラインでの「ゆでたまご」の製造は、蒸気で茹でる方法と、温水で茹でる方法の2パターンが一般的なようです。
卵を茹でた後の工程として、「水に浸けて冷ます」冷却工程が設けられます。
この冷却工程によって、卵の薄皮が剥けにくくなることを防止しているそうです。
あとは機械で自動的に殻割りと殻剥きを行います。
ご家庭でも「水に浸けて冷ます」工程は採用できますね!
卵を茹で過ぎると、熱によって卵の中の物質が化学反応を起こし、黄身が綺麗な黄色から暗緑色に変化します。前述の卵を茹でた直後の冷却工程によって、粗熱を取ることで、この暗緑色化も防ぐことが可能。
きれいに卵の殻をむくための原理原則
殻の薄皮と白身がくっつかないようにする必要があります。
卵の内部の炭酸ガスを抜く
白身膨張の原因となる「炭酸ガス」を抜くことができれば、茹で上がり後に、殻が剥きやすくなるそうです。
「炭酸ガス」を抜くためには、茹でる前に、卵の殻に穴をあけたり、ヒビ入れておくことことが有効です。
冷やして膨張を抑える
卵を茹でて、白身を熱したことによる膨張を抑えるような方法も有効です。
前述の工場でのラインのように、茹でた後の卵を「水」で冷やせばOK。
それでは、具体的に ゆで卵をきれいにむきやすくするために、ご家庭で実行可能な対策を5つ試して紹介します。
むきやすい ゆで卵を作る方法 | 茹でる前に穴を空ける
茹でる前の卵の殻に、穴を空けてから茹でる方法です。
必要な物
- ゆでる前の卵
- 穴あけ機(ピンでもOK)
下の写真のような、穴あけ機を使います。
100円均一で購入できますよ!
ピンでも問題なく代用できます。
作業手順
ポイントと注意点
卵の中の気室がある、卵のお尻の方=鈍端部を穴あけした方が、より剥きやすくなるようです。
生卵に針を突き刺すので、針先を消毒するなど、衛生面には注意が必要です。
むきやすい ゆで卵を作る方法 | 茹で後に冷やす
続いては、茹でた直後の卵を、冷水や氷水などで冷やす方法です。
必要な物
- ゆでる前の卵
- 氷水もしくは冷水
- 氷水と卵を入れる容器
作業手順
水が温まってきたら、水道水など流水を卵にかけるとさらに冷やすことができる。
ポイントと注意点
卵を茹でると、殻の内部の炭酸ガスが、外に出ようと白身を圧迫するため、このときに外側に押し出された白身が薄皮と密着してしまい、茹で上がり時に殻が剥きにくくなる現象が生じます。
茹で直後の卵を冷やすと、温度変化により、炭酸ガスによる卵の膨張が緩和されます。
冷却により、白身部分きゅっと縮まるため、薄皮との密着を防ぎ、隙間ができることで、剥きやすくなります。
茹で直後の「熱いうちに」冷水などで冷やす必要があります。
温度が高い状態で行うタイミングが重要です。
むきやすい ゆで卵を作る方法 | 生卵にスプーンでヒビを入れる
スプーンの腹で、卵の殻を叩いて軽く割る方法です。
あらかじめ茹で前の卵をヒビ入れしておくことで、卵の殻と白身に隙間ができるようになります。
必要な物
- ゆでる前の卵
- スプーン
作業手順
卵のお尻の方=鈍端部をヒビ入れした方が効果的です。
ポイントと注意点
卵の中の気室がある、卵のお尻の方=鈍端部にヒビを入れた方が、「炭酸ガス」が抜けて、より剥きやすくなるようです。
強く叩き過ぎると、卵の中身が飛び出てしまうのでご注意を。
1度コツを掴むと以降は、加減が分かって、サクッと作業できるかと思います。
むきやすい ゆで卵を作る方法 | 生卵のお尻の部分を叩きつけてヒビを入れる
前述のスプーンを使った方法では、スプーンの腹で卵にヒビを入れましたが、スプーンを使わずに、まな板の上や小皿などの上で卵を叩いて軽く割る方法も有効です。
必要な物
- ゆでる前の卵
- また板、作業台、小皿など
作業手順
卵のお尻の方=鈍端部をヒビ入れした方が効果的です。
ポイントと注意点
他の方法では、卵以外に何かしら道具を使いますが、この方法は道具がいらないのが最大の特徴であり、メリットです。
技術的なコツを掴めば、とても作業効率が良い手段となります。
むきやすい ゆで卵を作る方法 | 水を入れたカップを使ってヒビを入れる
カップなど硬い容器に入れて蓋をし、揺することで、ゆで卵をヒビ入れしていく方法です。
必要な物
- ゆで卵 (殻を剥く前)
- カップ
- 水
作業手順
ポイントと注意点
マグカップなどのようにカップ自体がある程度硬くないと割りにくいかも。
またカップの口が広いと割りにくいので、カップの選定が意外と難しい。。。
使用する卵によってむきやすさが変わるのか?
新しい卵よりも、古くなった卵の方が、ゆで卵にした際に殻が剥きやすい傾向です。
ゆで卵の殻が剥きにくくなる原因は、茹でる前の卵の内側に「炭酸ガス」が含まれているから。
「炭酸ガス」は卵の新鮮さを保つために必要ですが、古くなった卵は「炭酸ガス」が抜けて、ゆで卵にしたときに殻が剥きやすくなります。
まとめ | 殻がくっつく原因を理解して対策
ゆで卵の殻が、むけにくくなる原因とは、卵内部の「炭酸ガス」が卵を茹でることで膨張して外に出ようとし、その力が薄皮と白身部分を密着させてしまうからです。
つまり、「炭酸ガス」を抜くことと、卵内部の薄皮と白身が密着しないように対策するのが有効です。
まずは茹でる前に、卵の中の「炭酸ガス」を抜く目的で、殻にヒビ入れするのが有効なんだね!
さらに、卵を茹でた直後に冷やしてあげると「炭酸ガス」の膨張が緩和されて、薄皮と殻とのくっつき方が軽減されます。
氷の用意が面倒であれば、冷水を茹で直後の卵にかけて冷却させればOKです。
ゆで直後に冷やす方法も簡単だから取り入れたいね。
本記事でご紹介した対策方法は、組み合わせるとさらに有効です。
例えば、「スプーンでヒビを入れてから卵を茹でて、茹で後すぐに冷水で冷やす」といった具合。
いろいろ自分なりにやりやすい方法をお試しください。
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