
ゆで卵 殻がむきにくいのは何故? | むきやすくするゆで卵の作り方

朝ご飯にゆで卵でも食べるか!

あれ??
殻がうまくむけない!
くそ~~~、もっと楽に・きれいにむけたら良いのに!
ゆで卵 きれいにむくことができない原因
卵の殻がむきにくい原因とは、卵の白身が加熱により膨張することで、白身と殻の内側の薄皮にくっついてしまうためです。
膨張の原因物質は、卵の中にある「炭酸ガス」です。
新鮮な卵ほど、殻の内部に「炭酸ガス」を多く含んでいます。
卵を茹でると、殻の内部の炭酸ガスが、外に出ようと白身を圧迫するため、このときに外側に押し出された白身が薄皮と密着してしまい、茹で上がり時に殻が剥きにくくなる現象が生じます。
ゆで卵 きれいにむく方法 | 食品加工工場ではどのように殻むきしているか
工場ラインでの「ゆでたまご」の製造は、蒸気で茹でる方法と、温水で茹でる方法の2パターンが一般的なようです。
卵を茹でた後の工程として、「水に浸けて冷ます」冷却工程が設けられます。
この冷却工程によって、卵の薄皮が剥けにくくなることを防止しているそうです。
あとは機械で自動的に殻割りと殻剥きを行います。
ご家庭でも「水に浸けて冷ます」工程は採用できますね!
きれいに卵の殻をむくための原理原則
殻の薄皮と白身がくっつかないようにする必要があります。
卵の内部の炭酸ガスを抜く

白身膨張の原因となる「炭酸ガス」を抜くことができれば、茹で上がり後に、殻が剥きやすくなるそうです。
「炭酸ガス」を抜くためには、茹でる前に、卵の殻に穴をあけたり、ヒビ入れておくことことが有効です。
冷やして膨張を抑える
卵を茹でて、白身を熱したことによる膨張を抑えるような方法も有効です。
前述の工場でのラインのように、茹でた後の卵を「水」で冷やせばOK。
ゆで卵 きれいにむく方法 | 簡単できれいにむく方法 5選
ゆで卵をきれいにむきやすくするために、ご家庭で実行可能な対策を5つ試して紹介します。
茹でる前に穴を空ける方法

茹でる前の卵の殻に、穴を空けてから茹でる方法です。
必要な物
下の写真のような、穴あけ機を使います。
100円均一で購入できますよ!


ちなみにピンでも問題なく代用できます。

作業手順
ポイントと注意点
卵の中の気室がある、卵のお尻の方=鈍端部を穴あけした方が、より剥きやすくなるようです。
生卵に穴を空ける際に注意すること
生卵に針を突き刺すので、針先を消毒するなど、衛生面には注意が必要です。
茹で後に冷やす方法
続いては、茹でた直後の卵を、冷水や氷水などで冷やす方法です。
必要な物

作業手順
ポイントと注意点
卵を茹でると、殻の内部の炭酸ガスが、外に出ようと白身を圧迫するため、このときに外側に押し出された白身が薄皮と密着してしまい、茹で上がり時に殻が剥きにくくなる現象が生じます。
茹で直後の卵を冷やすと、温度変化により、炭酸ガスによる卵の膨張が緩和されます。
冷却により、白身部分きゅっと縮まるため、薄皮との密着を防ぎ、隙間ができることで、剥きやすくなります。
スプーンを使う方法

スプーンの腹で、卵の殻を叩いて軽く割る方法です。
あらかじめ茹で前の卵をヒビ入れしておくことで、卵の殻と白身に隙間ができるようになります。
必要な物
作業手順
ポイントと注意点
卵の中の気室がある、卵のお尻の方=鈍端部にヒビを入れた方が、「炭酸ガス」が抜けて、より剥きやすくなるようです。
強く叩き過ぎると、卵の中身が飛び出てしまうのでご注意を。
1度コツを掴むと以降は、加減が分かって、サクッと作業できるかと思います。
卵のお尻の部分を叩きつけてひびを入れる
前述のスプーンを使った方法では、スプーンの腹で卵にヒビを入れましたが、スプーンを使わずに、まな板の上や小皿などの上で卵を叩いて軽く割る方法も有効です。
必要な物
作業手順
ポイントと注意点
他の方法では、卵以外に何かしら道具を使いますが、この方法は道具がいらないのが最大の特徴であり、メリットです。
技術的なコツを掴めば、とても作業効率が良い手段となります。
水を入れたカップを使う方法
カップなど硬い容器に入れて蓋をし、揺することで、ゆで卵をヒビ入れしていく方法です。
必要な物


作業手順
ポイントと注意点

まとめ
ゆで卵の殻が、むけにくくなる原因とは、卵内部の「炭酸ガス」が卵を茹でることで膨張して外に出ようとし、その力が薄皮と白身部分を密着させてしまうからです。
つまり、「炭酸ガス」を抜くことと、卵内部の薄皮と白身が密着しないように対策するのが有効です。
「炭酸ガス」は卵の新鮮さを保つために必要なのだそうですが、逆に古くなった卵の方が「炭酸ガス」が抜けて、ゆで卵にしたときに殻が剥きやすくなります。
ゆで卵をツルンときれいに剥けると気持ちがいいですよね!
本記事でご紹介した対策方法は、組み合わせるとさらに有効です。
例えば、「スプーンでヒビを入れてから卵を茹でて、茹で後すぐに冷水で冷やす」といった具合。
いろいろ自分なりにやりやすい方法をお試しくださいね。
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